e霊園

2019-12-28 (土)(令和元年己亥)<旧暦 12 月 3 日> 友引 己亥 九紫火星) Benjamin Värnlösa barns dag 第 52 週 第 25887 日

 

なんでもがデジタル化される現代社会で、遅れてゐるのではないかと思ふのが、お墓のデジタル化だ。お墓は普通、石で出来てゐる。この人が確かにこの世に存在したといふことを遺族のひとたちは何とかして残したいのだと思ふ。木や紙に書いたものでは儚く朽ちるから、いつまでも残って欲しいと願って墓石に法名を刻むのだと思ふ。しかし、人口が増えて、核家族化したこともあり、孤独死もあり、お墓を守ることはいつまでもといふ訳にはいかなくなった。既に無縁仏となったお墓は全国に無数にあるのではないかと思ふ。それならば、ネット上にデジタルお墓を築いてはどうか。お墓を尋ねたい人はいつでもそのお墓参りができる。「いいね」の代はりにお花やお線香やお供へのお菓子などのスタンプをクリックしてはどうか。お線香は30分で消えても良いかな。お経朗詠のボタンもある。リアルのお墓がある場合はその所在地の案内なども見ることができる様にする。Facebook のアカウントなどは、死後、このデジタルお墓に移管されて、一方通行でいつでも見ることができる様にする。ミニアルバムを登録しても良い。また、故人への手紙を書きたい人はそれを書いて、公開される。形ばかりの電報の弔辞などより、その様な心のこもった手紙をいつでも誰でも読むことができた方が良いのではないか。歴史上の人物のお墓にも手紙を書いて公開することができると良い。身近な人だけでなく、モーツァルトアインシュタインショーペンハウアー本居宣長織田信長藤原定家古今東西のありとあらゆる人たちのお墓に世界中からどんな手紙が届くのか想像してみるのも一興かもしれない。そこまで飛躍するのは難しいが、リアルの世界に霊園を買ふことのできない人が生前にe霊園に登録することはできないものだろうか。そんなサービスは既にあるのかな。広告は一切なしで、無料といふ訳にはいかないが、生前に永代供養込みでいくらとか徴収してはどうか。お墓詣りをする人も、年会費を納めた人だけがe霊園にお参りできて、手紙を墓前に残すこともできる様にしたら良いのではないかと思ふ。スマホにアプリを載せれば、スマホがお位牌になって、いつでも供養できるのも良い。

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冬の Nyköping 川。