究極の薄型財布

2019-11-19 (火)(令和元年己亥)<旧暦 10 月 23 日>(友引 庚申 四緑木星) Elisabet Lisbet  第 47 週 第 25848 日

 

ちょっとした小物を持ってゐることで、その人の人柄が偲ばれるといふことはあるのかしれないが、僕はその点では全く無頓着である。キャッシュレス社会が進んだと言っても、日本に行くと日常の持ち歩きにやはり財布が必要になる。僕も日本に行った時のために財布を持ってはゐるのだが、いつもちょっとかさばる。お札ばかりではなくて、商品券なども何枚かあると余計にかさばる。それで、すぐに取り出すことはできないが常時リュックに入れておく財布とは別に、すぐに取り出すことのできる財布があると便利だなと思ふ。しかし、そのためにまた新たに薄型財布を買ふなんて僕には贅沢だ。そこで思ひついたのが、自分で作る薄型財布である。100円ショップでお札が入る大きさのチャック付きビニール小袋を買ふ。お札の大きさに合はせて、余分なところをハサミで切り取ってしまふ。チャックは閉めたままにして、長辺を開口部にしてそこからお札を取り出す。しかしこれでは財布の中身が丸見えであるので、次に銀行のATM脇に置いてある封筒を1枚もらって来る。あんな封筒が置いてあるのは日本だけではないかと思ふ。それで、その封筒もお札の大きさに切ってやはり長辺を開口部にして、さっきのビニール小袋の内側に入れる。これで自分だけの薄型財布の出来上がりである。より芸術性を高めたい時は、封筒の代はりに絵の書かれた紙をデザインしても良い。くたびれたらビニール小袋を取り替へる。究極の薄型財布である。カードは財布とは別にカード入れを持つ。また、小銭入れの方は、やはり100円ショップで一番小さいチャック付きビニール袋を買って、使ってゐる。