国際小包

2019-08-13 (火)(令和元年己亥)<旧暦 7 月 13 日>(先勝 壬午 三碧木星)Kaj 第 33週 第 25751 日

 

ソーシャルメディアなどの発達で、日本国内での手紙やハガキの量は激減してゐると想像するが、それに反して、オンラインショッピングなどの影響もあって、小荷物や宅急便の方は増加の一途をたどってゐるのではないかと思ふ。事情はスウェーデンでも同じであるが、つい最近、Postnord から同居人宛に手紙が来た。「あなた宛にパケットが来てゐるが、あなたの手元に届けるためには関税を納めなければならない、130 クローネを何日までに下記宛に振込みなさい」といふ内容であった。一瞬、振込詐欺の新しい手口かと疑ったほどだが、さうでもなささうである。パケットIDは記載されてゐるが、その差出人が誰であるかはネットで調べても分からなかった。Postnord に電話してみると常にお話中であった。それで、迂遠とも思はれたが、Postnord 宛に差出人が誰であるかを教へてくれと手紙を書いた。これに応じてくれるかどうかは分からないが、しばらく待つことにした。ところで、国際郵便で荷物はできるだけ送らない方が良い。この頃は世知辛いので、何であれ無差別に関税がかけられる傾向がある。日本に居ると想像しにくいかもしれないが、善意で送った品物でも、受取人が受け取るに際し、購入品とみなされるのか、課税され、思はぬ出費となる場合が多い。また、送る時に申告書に幾らぐらいのものかを書く欄があるが、そこに高い金額を記入すると、それに応じて受取人はたくさんの税金を払はねばならないことになる。受け取りを拒否することもできるが、その場合送り主の善意は届かない。「あの人に贈り物をしたい」と思ふことがあっても、その人が外国に住んでゐる場合には、基本的に外国へは品物を送らないのが良いと思ふ。

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川は流れる