Huawei スマホの OS

2019-05-22 (水)(令和元年己亥)<旧暦 4 月 18 日>(先負 己未 五黄土星)Hemming Henning 第 21週 第 25668 日

 

米中貿易摩擦が一段と激しくなってゐるが、それに準じて、Google は先日、スマホの標準OSになってゐる AndroidHuawei との提携をやめる方針を発表した。これまでもアメリカは Huawei への制裁を続けて来たが、一連の貿易摩擦の中でもこれはひときは大きな事件ではないかと思ふ。スマホの標準OSは、AppleiPhone は独自に iOS を持つが、他の各社は皆 Android を採用してゐる。各社間でオープンであるところに Android の強さがあるのだが、オープンである分だけセキュリティの改善には更なる時間がかかる一面があるのかなと僕は解釈してゐる。今ここで Huawei が抜けるとなると、Huawei は独自の OS を開発しなければならなくなる。それは可能なのかもしれないし、現に今日はこの秋までに自前 OS ができる可能性を示唆するニュースも流れた。けれども新 OS では使へないアプリも出てくると思ふ。このことは世界中の消費者にとって良いことなのかどうか分からない。日本の通信会社も、ソフトバンクKDDIHuawei 機器発売延期を発表、ドコモは Huawei 機種の予約停止検討に入ったといふ。世界中で Huawei 離れが進行してゐる。如何に Huawei が巨大企業であっても、この先どうなることやら、予想もつかない。貿易摩擦について言へば、一般に中国のやり方がずるいのか、Trump 大統領のやり方が強硬でありすぎるのか。多分、その両方ともがあるのではないかと思ふが、この摩擦の行く先は、単に二国間の問題に止まらず、世界を巻き込んで中長期的に不安定に向かふリスクを抱へてゐることが、とても心配である。

 

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Asp の種子は風に飛ばされて時ならぬ雪の様相を呈した。