災害がもたらす無法地帯

2019-02-16 (土)((未定)1 年己亥)<旧暦 1 月 12 日>(赤口 甲申 九紫火星)Julia Julius 第7週 第 25574 日

 

僕らは法律に守られて生きてゐる。無法者が現れても法律が裁いてくれるから安心して生活できるのである。だからありがたい法律に守られて生きてゐる。ところがその様な生き方はがんじがらめにされた様で窮屈だと思ふ心理も人の心のどこかにある。悪法だってあるかしれない。災害が起きると、その地域は一時的に無法地帯になることもあり、そんな心理がおもてに現れやすい。方丈記を読むと恐ろしい事が書いてある。仁和寺の隆暁法印といふお坊さんが京の町の中心部を歩いた時、その限られた区域内にゴロゴロ転がってゐる死体の数を数へると 42300 以上あったといふのだ。あたりは死臭・悪臭で満ちてゐたといふ。その様な状況になってしまへば法律の力は及ばなくなるのではないかと思ふ。おびただしい数の死体を焼くのにいちいち許可をもらってゐられなくなるのではないか。災害の後に来る飢餓状態は恐ろしい。これからの日本では絶対にその様なことは起きないと言ひきれるだらうか。

 

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