冬の満月

2019-01-21 (月)((未定)1 年己亥)<旧暦 12 月 16 日>(先負 戊午 一白水星)満月 Agnes Agneta 第4週 第 25547 日

 

春のおぼろ月も良いし、秋の名月も良い。特に日本では秋の月が賞賛されることが多い。「月々に 月見る月は 多けれど 月見る月は この月の月」なんて歌もある。夏がすぎて、空気も澄み渡り、月が美しく見えることによるのだらう。ちなみに僕が小さかった頃は今より秋の気は澄み渡ってゐた様な気がする。僕の目が悪くなっただけかもしれないのだが。「月見れば千々にものこそ悲しけれ わが身ひとつの秋にはあらねど」みたいな歌もあるので、月を愛でるのは秋であると、日本人の心にいよいよ決定的な重みを加へてしまふ。だが、北欧の真冬の澄み切った夜空に見上げる月も負けず劣らず良いものであると思ふ。ふと見上げた空におもひがけなく大きな月を見る時の感動はまたひとしほだ。さういへば「北海の満月」といふ歌も昔あった様な気がするが、あれも季節としては冬を歌った歌であったかもしれない。

 

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昨夜の散歩の途中で撮った写真