ヨーロッパの夏時間

2018-09-15 (土)(平成 30 年戊戌)<旧暦 8 月 6 日>(先勝 庚戌 二黒土星) Sigrid Siri 第37週 第 25421 日

 

2020 年の東京オリンピックに向けて日本でも夏時間を導入しようかといふ動きがあるが、ナンセンスだと思ふ。少なくとも僕は強く反対である。ヨーロッパではむしろ、夏時間をなくさうといふ動きがある。が、ことはさう簡単でもない様である。今日の Södermanlands Nyheter の記事によると、昨日 Bryssel で開かれた EU 会議で、2019 年 3 月 31 日の夏時間への移行を最後にしようといふ提案がなされたらしい。しかし、問題はその次だ。2019 年 10 月 27 日に冬時間(本来は冬時間の方がその土地の標準時であるのだが)に戻す時に、戻すかどうかを、各国の判断に委ねるといふのだ。それでは足並みが揃はない。夏時間を年間を通した標準時として採用したい国と、冬時間をさうしたい国とある様なのだ。すると、スウェーデン、ドイツ、スペインでひとつのタイムゾーン。隣国でありながらデンマーク、フランス、オーストリアではまた別なタイムゾーンといふ風に、ヨーロッパ中央時間が分断されてしまふ恐れがある。すると旅行する人はこんがらかってしまふ。夏時間と冬時間の切替がなくなること自体は喜ばしいことであるが、地域によって時間がまちまちになるのは困る。この問題はこれから先、どの様に収束するのか気になることである。

 

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高い空の秋雲と低い雨雲のコントラスト