秋は夕暮れ

2018-09-12 (水)(平成 30 年戊戌)<旧暦 8 月 3 日>(仏滅 丁未 五黄土星) Åsa Åslög 第37週 第 25418 日

 

白夜の季節はいつか過ぎ去って、気がつけば夕暮れが美しい季節を迎へてゐる。僕ら一家三人がこのアパートに引っ越して来たのもこんな秋の日のことであった。もう30年近くも前のことである。西向きの台所の窓に夕日の沈むのを見れば、ああ、あの季節になったなと、その時のことを思ひ出す。日没の時刻は日に日に早まり、日の沈む位置は、次第に南へ南へと移動して行く。春には逆に北へ北へと移動するのであるから、台所の窓に夕日が沈むのを見るのは春にもある筈なのであるが、自分の記憶の中では秋の思ひ出として定着してゐる。やはり、秋は夕暮れであるなと妙に納得する。今日は風も強い日であったので一日、家で過ごしてしまった。

 

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冬が近づくに連れて日の沈む位置は左へ左へと移動する