今日から9月

2018-09-01 (土) 旧暦 7 月 22 日 仏滅 丙申 七赤金星 二百十日 Samuel Sam V35 25407 日目

 

「今日よりは 顧みなくて大君の 醜(シコ)の御楯(ミタテ)と 出で立つ我は」僕の両親の世代の人であれば大抵この歌を知ってゐた。万葉集にある歌であるが、先の戦争の時代に若い兵士たちを鼓舞するためのプロパガンダにもされた一首である。三島由紀夫の「楯の会」もこの歌が背景にあるかしれない。そのために今尚この歌を思ふと警戒してしまふ。日本の歴史は、この万葉集の様なゴツゴツとした感じがもてはやされる時代と新古今集の様な繊細で優雅な感じが人気を集める時代と交互にやって来る様な気もする。今の時代は雰囲気的に万葉集がもてはやされる時代に入って行く感じがしないでもない。一国の政権といふものはあまりにもめまぐるしくコロコロと変はるのは良くないと思ふが、その反対に一宰相による政権があまりにも長期にわたると、これもまた弊害をもたらすと思ふ。今日から9月に入ったが、自民党の総裁選の行方はどうなるのか気になるところである。

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Nyköpingshus と噴水