旅の後に

土 旧暦 5 月 17 日 先負 癸巳 七赤金星 Elof Leif V26 25343 日目

ロンドンへの旅行は2泊3日の短いものであったが、その滞在中に不愉快な思ひをすることはなかった。人々は親切だし、お店の前などに皿を並べてものを乞ふ人も見かけなかった。僕が歩いた区域は高級住宅街の近くであったかもしれない。物価は結構高いと感じた。また住宅にかかる費用も高いらしいので、収入の多い人でないとこの町には住むことができない気もする。EU からの離脱を決めた人たちは、「EU離脱を選んだのはいっときの民衆の勢ひであった」と感じてゐる風でもない気が、なんとなくする。日本では今のところ難民問題が深刻でないので、自分の腹の痛まないところで、「難民を進んで引き受けるべきだ」「保護主義は良くない」といふ意見を支持する傾向がある様に見受けられる。難民問題などで、もし自らが深刻な状況に立ち至れば、日本は今のヨーロッパのどの国よりも閉鎖的で自国保護に走ることは十分ありうる。どう考へて良いのか、自分の意見を持つのも難しい。

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