日 旧暦 2 月 30 日 先勝 丁丑 八白土星 Olivia Oliver V15 25268 日目
4 月 7 日の飛鳥散歩の続き。僕らは飛鳥寺にも行った。飛鳥寺は蘇我氏のお寺である。中には日本最古の飛鳥大仏がおはします。近くには蘇我入鹿の首塚もある。蘇我氏が滅んで、大化の改新が始まった舞台はこの辺りであったかと思ふ。推古天皇の時代に聖徳太子は蘇我馬子と協力して政治に携はったのだが、その時代から既に蘇我氏の専横は始まってゐた。聖徳太子は斑鳩に法隆寺を築くことになるが、飛鳥から斑鳩までは、実際にこの地に来てみれば、結構な距離であることがわかる。その距離はそのまま太子と馬子の心の距離であったかもわからない。太子がお亡くなりになった後、皇子の山背大兄王は蘇我入鹿の襲撃を受けて自害に追ひやられた。その後、入鹿が中大兄皇子と中臣鎌足によって滅ぼされるのは、ある意味で因果の巡り合はせとも思はれるが、敗者には敗者の言ひ分もあるかしれない。入鹿の首塚の前ではそんなことも思った。その後、僕たちは、飛鳥坐神社、飛鳥京跡苑池なども歩いて、自動車で大和八木へ戻った。ここまでが4月7日の旅の記録である。