東日本大震災から7年

日 旧暦 1 月 24 日 赤口 壬寅 九紫火星 Edvin Egon V10 25233 日目

東日本大震災から7年が経った。まだわづか7年しか経ってゐないのだが、身近な人に犠牲者が居なかったせいか、追悼の気持ちも、自分の中ではどこか表面的な気がする。表面的でも良いから、津波にのまれた人たちのその時の恐ろしさや、一瞬で愛する人を無くした人たちの気持ちを想像してみろと自分に言ひ聞かせるのが精一杯である。あの日の出来事から、同時代を生きる人間として、僕はどれだけのことを学んだかなと思ふ。一番深い悔恨は何と言っても原子力事故である。なぜ、全電源喪失といふ状況を許してしまったか、何度思ひ返しても、痛恨の極みである。後になって結果を知るからこそ、やや傲慢にその様なことが言へるのだが、事件が起きた当時の現在進行形の中では、当事者たちは全く予想もつかない事象への対応に肝を冷やしたことだらう。残念だが、それだけ、予想の能力が低かったとしか言ひようがない。メルトダウンの起きた局所的現場には、恐怖の放射性物質の残骸が累々と残ってゐる。それを少しづつ安全に取り除く、気の遠くなる様な仕事がある。その様な仕事に従事する人たちのために、僕は心から祈りたいと思ってゐる。