久しぶりにダニエル君

土 旧暦 12 月 11 日 仏滅 己未 二黒土星 Göte Göta V04 25190 日目

今日は久しぶりにダニエル君に会った。隣町と言っても東京と小田原くらい離れた町にダニエル君は住んでゐる。その上、彼には仕事もあるので、いくら僕の方は暇な老人だと言ってもなかなか会ふ機会がない。僕の方も用事がなければ、わざわざノルショッピングまで会ひに出かけることもない。今日の土曜日はお昼に同居人が教会に出かけて僕は一人で家に居るから、その時間にでもそっちから来ないかとメールを書いたら、彼はやって来たのである。ランチの時間であったので、僕は冷凍のパンピザをふたつ150度に温めたオーブンに入れた。それが暖まる間にも色々と話をした。それから二人でそれを食べた。僕の方がうんと年長であるし、たまにしか来ない友人であるなら、もう少し愛想のあるもてなしができないものかといふ気持ちもあったが、全く気を使はないといふやり方も確かにもてなしの一つの形であると決めつけて、余分なことは一切しないことにした。今日は日本の歌の「早春賦」について話してみた。概して歌といふものは、子供の頃は歌詞の意味も分からぬままに覚えて、大人になってからその意味に気づくことがあるものだ。外国語としての日本語を学ぶ時も、似た様なものではないか、歌を覚えて日本語に親しむのも悪くないかもしれない、みたいなことを話した。ダニエル君とは3年ほど前に法隆寺を訪れたこともあるが、聖徳太子についてあまり説明してなかった気もする。それで、冠位十二階や十七条憲法についても話をした。序でに蘇我氏の栄光と滅亡や、大化の改新壬申の乱についてもちょっとだけ話した。何しろこちらの知識も怪しく、言葉も出てこなくてつまってばかり。説明もしどろもどろであったが、ダニエル君は日本に興味を持ってゐるので、辛抱強く聞いてくれた。