社会の基盤を支へる職業

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新聞記事で、鉄道トラブルが増えつつあり、その原因は、人身事故や大雨・強風によるものばかりでなく、電気系のトラブルによるものもあり、それに対処できる電気系の人材不足が深刻になりつつあることが書かれてゐた(日本経済新聞 11 月 15 日)。分かる気がする。サービスの行き届いた国、電車が時刻通りに発着するのが当たり前の国では、単純なトラブルなどあってはならないことである。でも、国の事情も違ふかしれないが、何日か前に、僕の住む地域でも夜中に停電があり、復旧に数時間かかった。あれも結局は急場に対処できる人材が少ないからこそ時間がかかったのではないかと思ふ。僕らの社会は便利になったが、その基盤を支へる人の数は、どの国でも少なくなって来てゐるのではないかと思ふ。その様な能力を持つ若い人は学校を出れば少しでも条件の良い職場に就職したがるだらうし、能力を持たない人は誰でもできる時給アルバイトに流れてしまふ。新聞を読めば将来は機械が人間の仕事を奪ふと脅かされるから迂闊に職業を選ぶことができない。でも、電気系の故障を発見して修復する保守ロボットなんてできるのかなと思ふ。できるのかもしれないが、まだまだ人に頼らざるを得ない時代が続くと思ふ。かういふ地道な職業を選び取る人の方が、もてはやされる職業に就くよりも将来の安定性は良いのではないかと思ふ。