日本のマイナンバー制

月 旧暦 8月13 日 友引 壬戌 八白土星 Ludvig Love V40 25073 日目

日本へ来ると、あまりに個人情報の扱ひの厳密であることに驚く。例へばクレジットカード会社は電話の相手が本人であるかどうかを確認するのに、生年月日をスラスラと言へるかどうか聞くことがある。この辺までなら妥当なところであると思ふが、マイナンバーになるとかなり秘密情報として扱はれる。スウェーデンにも10 桁の数字からなる個人番号があるが、そのうちの 6 桁は生年月日を表すので、個人番号を他人に知られてしまへば、同時に生年月日も知られることになる。その個人番号の扱ひは、日本のマイナンバーに比べれば驚くほどオープンである。それでも現実にあまりトラブルはなく、むしろ、万人に享受される利便の方が評価されてゐる。ある時知らないところから電話がかかって来て、あなたの個人番号を保護するための保険に入らないかと勧誘されたことがある。しかし、外国語で聞く説明ではその仕組みがよく分からないこともあり、どうもその電話に詐欺っぽい感じがあったので断った。日本のマイナンバー制度だが、個人番号が他の人に知られることがあっても、その適用現場にきちんとしたチェックがあれば、さほどまでに神経質になることはないのではないかと思ふ。むしろ、今のままでは、この制度が本来持つ便利さがいつまでも享受されることなく、結局それが日本経済にブレーキとなるのではないかといふ気がする。