現場パトロールロボット

日 旧暦 7月20日 友引 庚子 三碧木星 Tord Turid V36 25051 日目

人間のプロ囲碁棋士を機械が負かすなど、AI の技術の進歩の成果をあちこちで派手に聞かされる時代になった。その様な話を聞くにつけても、未来への期待はもちろん高まるのであるが、産業によっては、最新の AI 技術をどの様に自分たちの仕事に生かすかをしっかり勉強しないと、その文明の恩恵を受けられないのではないかと思ふ。AI 搭載のロボットを買って来さへすれば、それだけでもう仕事を任せられる訳でもあるまい。例へば原子力・火力発電所や石油コンビナート工場などで、ロボットに現場パトロールをさせることは誰でも思ひつくと思ふ。ロボットは単に状況を見て回るだけでなく、その時のプラント全体の運転状況を把握して、待機状態にあるべき手動弁が開でなければならないのに閉になってゐるのはかしいぞとか、どこそこのストレーナーの差圧がじわじわ上がって来てゐるからこのまま行けば警報が出るぞとか、真の意味で、人間の運転員が見落としやすい箇所を教へてくれるものでなければならないと思ふ。その様なパトロールロボットの開発は多分、進んでゐるだらうとは思ふが、なかなかニュースで見かけることがない。人手不足をおぎなふだけでなく、人間の間違ひやすいこと、見逃しやすいことを正してくれる現場パトロールロボットが早く現れて欲しいと思ふ。