水 旧暦 6月18日 大安 戊辰 八白土星 Roland V32 25019 日目
長崎の日。原爆の日から72 年が過ぎた。被爆者も高齢化して、直接の体験を語り継ぐ人もいよいよ僅少になった。僕の小学校時代には、講堂に全校児童が集められて原爆を体験した人の話を聞いた記憶がある。幻燈に映し出される写真も見た。あの頃はまだテレビも無かったから、教科書で教はるのではなく、暗い部屋で幻燈を見せてもらへることが僕にはちょっとした興奮であった。その写真には原爆の恐ろしさが詰まってゐた。今の時代にも、原爆の恐ろしさは繰り返し新聞などで特集されるが、ネットや SNS などの情報の氾濫する時代、仮想現実技術の発達した現代に、その本当の恐ろしさを人々はどこまでリアルに想像できるだらうかと思ふ。もしかすると昔の幻燈の方がより切実なものとして想像をかきたてられたかもしれない。現在、隣の国ではミサイル発射や核実験を繰り返して、誠に危ない状況であるが、時代錯誤も甚だしいと思ふ。戦争を仕掛けたくてうずうずしてゐる輩を、全く相手にせずに、放ってをくことが一番だと思ふ。
