学校で習ったことをみんな忘れた後に

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もう何十年も続いてゐることかもしれないが、特に日本の子供達は、小さい頃から競争社会に身を置いて、可愛さうだと思ふ。それとも子供といふものは僕らが思ふよりエネルギーに満ちてゐて、競争社会を何とも思はぬものなのだらうか。さらに、学校の先生方も大変らしい。授業やその準備だけでなく、会議や事務作業や部活の指導などが盛りだくさんあって、その負担は大きく、若い世代でなければとても勤まらない様な過酷な環境であるらしい。そんな話を聞くと、日本の教育はもう少し何とかならないかなと思ふ。「学校で習ったことをみんな忘れた時、その後になほ残る何かを教育といふ」とは物理学者のアインシュタインの言葉である。僕自身は良き時代に子供時代を過ごすことができたが、今の子供達が学校で習ったことを忘れた後に残るものは何だらうかとふと思ふ。