イボのその後(3)

水 旧暦 7月22日 仏滅 戊寅 七赤金星 Bartolomeus V34 24658 日目

これまでも僕は健康管理にはそれなりに気をつけて来たつもりであったが、それは「食事に気をつけること」と「適度な運動をすること」といふ二大方針が注意の全てであった。どんな食事にすれば良いのかについてだけでも、色々なことが言はれてゐるし、運動もやり方によって良くも悪くも影響しうるから、細かく注意すればいくらでも細かくなるだろうが、ともかくも「食事」と「運動」がキーワードであると思ってゐた。実際、アッと驚く様なセンセーショナルなタイトルを冠した健康に関する記事などを読んでも、結局は「食事」と「運動」に気をつけよと言ってゐるだけのことが多い。強いてその他に何かあげるとすれば、「睡眠をよくとる」ことくらゐか。知識としてそれらのことを知ってゐても、知ってゐるだけでは何にもならなくて、大事なのは生活の中で如何に実践していくかといふ事であると思ってゐた。ところが、前回日本滞在中にある人の話を聞く機会があって、健康管理のキーワードは、「食事」「運動」「睡眠」だけではない事を知った。それは「血流促進」と「体温維持」である。「血流促進」を良くするためには首を温める事が良いといふ。「体温維持」は体の部位によって温度分布があり、部分的に体温が下がると新しい細胞が生まれ変はる時に正しくコピーされないで変なものができてしまふ事も起こりうるとの事であった。「血流促進」がうまくいけば、「睡眠」、「体温維持」にも良い効果がある。今回、鼻のところに変なイボができて大きくなったのも、ことによると身体を流れる血流が不十分であったことはないかと思って、首を温めることにした。いつでも手ぬぐひを首に巻き、または首ウォーマーをつけ、1日に一度は「あずきのチカラ」といふ製品を電子レンジで温めて首肩にかけた。それから数日後の事である。わづかながらイボの周辺が少しづつポロリポロリと崩れ始めた。今もまだイボは残ってゐるが、少しづつだが小さくなって来てゐる。もうメガネをかけても座りが良くなって、レンズがあっち向いたりこっち向いたりしなくなって、安心して自動車の運転もできる様になった。