今は良い時代?

火 旧暦 1月9日 先負 戊辰 二黒土星 Julia Julius V7 24468 日目

今の日本は、一言で言って、良い時代なのか悪い時代なのかと尋ねられたら、僕は何と答へるだらうか。新幹線や飛行機は全国に路線を伸ばしてよく発達してゐるし、インターネットも行き届いてゐるし、ノーベル賞受賞者も増えてゐる。ロケットの打ち上げや宇宙開発でも世界の先端を行くし、東京には超高層ビル等が建設ラッシュで、新宿駅、東京駅周辺を始めその他の都心もどんどん便利で良くなってゐる。国産ジェット機の話も聞くし、自動車の自動運転や水素自動車、ロボットによる店舗での窓口案内など、ものづくりでも世界をリードする。斯様に概観してみると誠に良い時代である様に見受けられる。でも、奨学資金を受けて大学を出たものの、安定した職業に就くことができずに返済できない人の記事などを読むとオヤッと思ってしまふ。人は誰でも自分の持って生まれた天分を生かして生活すると思ふ。それを伸ばすことのできるのはやはり学生時代である。お金持ちの子供も貧しい家の子供も、教育を受ける機会だけは等しく与へてやらないといけないとのではないか。昔は、家が貧しいけれども勉強が良くできて、底の方から這ひ上がってくる若者が居た。今はお金持ちでなければ東大に入学できないといふ。勉強はよくできるがお金がないために進学できない子をもっと助けてあげる制度が無ければ、厚い層をなして人が育たないのではないか。人が育たなければ結局は国が発展しない。その意味では今は良い時代ではないのかもしれない。