こんなお掃除ロボットが欲しい

木 旧暦 11月28日 友引 戊子 七赤金星 August Augusta V1 24428 日目

我が日課としてやる掃除の最近の方法は、箒、塵取り、モップ、バケツだけを使った昔ながらのやり方である。古典への回帰と言って良い。電気掃除機は殆ど使はない。お掃除ロボット・ルンバも買った当初は珍しがってよく使ったが、この頃は滅多に使はなくなった。でも、何日か掃除をしない日が続いた場合には、あった方が便利なので、いつも僕の部屋のライティング・ビューローの下に待機させてゐる。ルンバの欠点の第一は音がうるさいこと、第二はたまった塵を捨てるのが結構面倒であること、第三は掃除に時間がかかることである。この三つの理由から僕はルンバを使はなくなった。でも、こんなお掃除ロボットがあったら便利だろうなと思ふアイデアがあるのでそれを書く。それは真空でゴミを吸ふ方式ではなくて、従ってダスト容器も必要としないお掃除ロボットである。小さなコースターみたいな本体の周囲に着脱式の小球状の雑巾が何個か付いた形状をしてゐる。これが常時、音もなくゆっくりと床の上を滑って塵を集めて回る。人間はちょっと手の空いた時に球状雑巾を外してゴミ箱の上でブラシ掛けして塵を落とす。そしてまたその球状雑巾を元に戻す。この方がダスト容器を手入れするより簡単である。本体も小型化できる。一般に掃除機の評価を見ると吸引力が優れてゐるとか書かれることが多いが、そんなに強い吸引力を必要とするまで掃除をしないでおくことがそもそもの間違ひである。僕の思ひ描くお掃除ロボットは、「汚れてから掃除機をかける」のではなく、「まだ汚れてないうちに汚れを防ぐ」ことを目指すロボットである。つまり、充電時以外は常時稼働するのである。常時稼働されてはうるさいと思ふ人もゐるかもしれないが、小さなものが静かにゆっくりと床を移動するのであればさほど気にもならないと思ふ。その様なお掃除ロボットが売り出されたら、僕はきっと買ふだろうと思ふ。だってそれこそ僕が毎日やってゐることを代行してくれるものだから。毎日、そんなことを夢見ながら、古典的方法で掃除をしてゐる。