文句の持って行きどころ

土 旧暦 11月2日 赤口 壬戌 二黒土星 Alexander Alexis V50 24402日目

日本は文句の持って行くところがしっかりした国であると思ふ。自分に何か不都合なことや困ったことがあるとそれを聞いてくれるところがある。何か製品を買へばその包装に、「お気付きの点があれば電話してください」と電話番号まで書かれてゐる。だが、電話してまで何かを訴えたいことがあることは稀かもしれない。できれば近くのスーパーの相談窓口でなら、話を聞いてもらひたいと感じる人もあるか知れない。セルフレジなど、段々機械化が進むと、スーパーの相談窓口も閉鎖されるかもしれない。電話相談でも相談相手はロボットになるかもしれない。自分がどういふことで困ってゐるかを言葉だけで相手に伝へるためにかなり高度な知識が必要な場合もある。機械の中で生きる社会は結局自分だけが頼りになる社会でもある。そんな社会が良い社会かどうかは分からない。ただ、あまりにもサービスを受けることに慣れてしまった日本は、ある程度、それを受け入れなければならないと思ふ。聞くところでは、日本の自治体によっては、市役所などに文句ばかり言って行く人があるといふ。市役所は住民の声を良く聞いてくれる場所でなければならないが、度を超えた文句を唱えるものには、ロボットで対応する手もあって良いのではないか。税金の使はれ方を自覚して、住民側に節度が要る場合もあると思ふ。