物価上昇率

水 旧暦 9月23日 先勝 甲申 四緑木星 Sverker V45 24364日目

日本は「物価上昇率2%」を目指してゐるが、実現はなかなか難しそうであると新聞記事で読んだ。デフレからの脱却は全体的な目標としては正しいのかもしれないが、もし目標が達成できたとしても、個別にはその恩恵を受ける人と受けられない人の差が広がりはしないかと気がかりである。もっと別なことを目標にできないのだろうか。例へば国民の所得の分布、貧富の差にどれくらいの広がりがあるかを調べ、貧富の差が広がらない様に目標を定めることはできないのだろうか。僕らは戦後の経済の推移を振り返る時も「所得倍増計画」とか「高度成長」とかいふ言葉に眩しさを感じるかもしれないが、実はあの時代は貧富の差の少ない時代ではなかったかと思ふ。そしてそれこそが国民の幸福感の源ではなかったかと思ふ。社会の貧富の差が少ない方が人間は「やる気」が出るのだとも思ふ。世界のあちこちで暴動が起こったりするのも、元を正せば人民が社会の不平等を感じることから出発してゐると思ふ。経済の成長よりも社会の平等を目指した方が住みやすい社会になると思ふのだが、その様な舵取りは不可能なのだろうか。