フォルクスワーゲンの不祥事

木 旧暦 8月12日 先勝 癸卯 九紫火星 Gerhard Gert V39 24333日目

フォルクスワーゲンは何と言っても世界の名車だと思ってゐたから、今回の不祥事は残念である。ディーゼル車は燃費も良いのでスウェーデンでもよく見かける。排ガスとして窒素化合物を排出するが、最近は技術も発達して、大気をさほど汚さない様になったのだと僕は思ってゐた。けれども、天下のフォルクスワーゲンが、不正ソフトを使って、試験の時だけ基準をクリアさせたと聞くと、ちょっと不安になる。フォルクスワーゲンディーゼル車を日本で発売するのを延期したといふニュースも見た。世の中のディーゼル車がみな大気を汚してゐるのではなく、一般にはディーゼル車の環境技術は、多分、従来に比べ進んでゐるだらうと思ふ。今回の出来事はひとりフォルクスワーゲンの問題に留まらず、一般にディーゼル車への人気を落とす原因になるかもしれない。自動車業界ではタカタのエアバッグ問題などもまだ尾を引いてゐて、各社とも世界中で消費者への信頼の回復を目指してゐた筈なのに、何故この様なことが繰り返し起きるのだらう。「出来心でやった」にしては、あまりにもお粗末ではないか。何故、未然に防ぐための相互チェック機構が働かないのだらう、不思議だ。