ダニエル君のアパート

日 旧暦 5月27日 先勝 己丑 二黒土星 Herman Hermine V28 24260日目

居間の改装をする前後にダニエル君は僕のアパートに来て部屋から家具を運び出したりまた戻したりするのを手伝ってくれた。そのダニエル君自身もまた割と最近、Norrköping でアパートを借りて部屋を改装してひとりで住み始めた。僕は何も手伝はなくて申し訳ないと思ふ。ダニエル君は月に2度ほど僕の部屋に来て日本語を勉強する。今回は自分の新しいアパートに来ないかと誘ってくれたのでNorrköping へ自動車で行って来た。同居人は仕事が休みなので今日は自動車が空いてゐた。家でゆっくり休むのだと言ふ。自転車での移動を日常生活の行動範囲としてゐる僕にとってはひとりで自動車で外出するのは滅多に無いことなのである。家を出てプールで少し泳いだ後 Norrköping に向かった。ダニエル君のアパートは町の中心部近くにあるが閑静な良い立地である。行くとすぐにお昼であった。ダニエル君は僕を乗せて両親の家に連れて行って、ご両親とお兄さんとに紹介され、広いお庭の隅で五人で食事となった。夏の午後の日差しが良い感じであった。そこでちょっと楽しい時を過ごしてまたダニエル君のアパートに戻り、少し日本語の勉強をした。日本語の勉強と言っても、彼はもともと日本建築に興味を持ってゐるので、「屋根の日本建築」と言ふ本を一緒に読むのである。僕の勉強でもある。ほんの少ししか進まないし、話題がそれることも多い。それでも良いとふたりとも思ってゐるのだが、ちょっと気楽すぎるかもしれない気もする。しばらく勉強してからダニエル君は奈々子さんに連絡した。すると奈々子さんもやって来ることになって、後は三人でおしゃべりをして過ごした。