目玉焼き

木 旧暦 8月4日 大安 辛未 五黄土星 Fatima Leila V35 23941日目

一人で食事をする時、僕は目玉焼きを作る事が多い。同居人はまとめてゆで卵を用意しておいてくれるのだが、お皿に載せた時に目玉焼きの方が面積が広く、同じ一つの卵でもそれなりに存在感があることが、目玉焼きを作る大きな理由だ。焼きたての暖かさも良い。料理を殆どしない僕でも目玉焼きくらいなら自分で出来るし、作るのがさほど面倒とは思はない。それでも焼き方には僕なりにこだはりがあって、焼いた面がうっすらとこげてゐること、黄身がとろりとしてゐて半熟状に出来上がることを目指してゐる。台所の調理器は電気式であるのでスイッチを切ってからでも余熱が大きい。それで、フライパンをある程度熱してからスイッチを切ってその上で卵を割り、ジューッと言って白身が白く広がったら、塩をふって後は放っておくと良い加減に出来上がる。ガス調理器で作る時ほどには調整が難しくない。途中からフライパンに蓋をしても良いのだが黄身の表面にうっすらと白い幕が出来てしまふ。それが僕にとっては審美上の障害になるので蓋をしない様にしてゐる。同じ電気式の調理器でも昔使ってゐたタイプは電熱部が黒っぽい円盤状でその中央の部分が少し窪んでゐた。窪んだ部分だけフライパンの温度が低いので、なるべく黄身がその温度の低い部分の真上に来る様にフライパンの位置を調整したものだが、今の調理器は表面がフラットなのでこの注意は不要である。