牛乳

水 旧暦 7月4日 仏滅 壬寅 七赤金星 Algot V31 23912日目

スウェーデンには Arla と言ふ乳業会社がある。日本には代表的な乳業会社がいくつもあって互ひに競ひ合ってゐるが、スウェーデンでは僕はこの会社1社しか知らない。それほどスウェーデンの牛乳業界は寡占状態にある様にも見える。歴史的に社会主義の色濃いお国柄であったことに関連してゐるかもしれない。でも、1L入14クローネ以下だから日本円換算で210円以下(消費税12%を含んだ値段)である。さほど高いとは思はない。ちなみにスウェーデンの消費税は一般には25%であるが、食品に限っては12%に抑へられてゐる。対象品目によって消費税率が違ふと言ふのもひとつの考へ方ではある。牛乳にも何種類もあるが、日本で加工乳と牛乳が区別されるのに対応した区別があるのかどうか知らない。脂肪の少ないグループは青、多いグループは赤、その中間グループは緑と言ふ風にパッケージの色が決められてゐる。ラクトースフリーのものもあるし、室温保存で4ヶ月近く持つものもある(これは加工乳と思ふ)。僕はいつも脂肪分3.8-4.5%と記されて赤いパッケージに入った有機牛乳を買ふ。脂肪分の表示に幅があるのは、自然のままの牛乳で季節等によって均質でないからである。脂肪分が多いのは気になるところだがこれが一番おいしく感じられる。容器の内側に脂肪がクリーム状に固まることもある。それをスプーンですくって食べるのも密かな楽しみである。上記した牛乳の値段はこの有機牛乳の値段である。