部屋の配置換へ

土 旧暦 6月9日 友引 丁丑 五黄土星 上弦 Laila Ritva V27 23887日目

当たり前の話かもしれないが、人は誰も自分の部屋が欲しいのだと思ふ。仲良い二人であっても、ひとつのアパートに住むのにそれぞれの部屋がある方が良いと、後から思えば至極当たり前のことに、長年ずっと思ひ当たらずにゐた。小さな言ひ争ひがきっかけになって、昨日と今日とで、家の中の配置換へをした。これまで寝室として使ってゐた部屋を主に僕の部屋とし、書斎兼アイロンかけ兼コンピュータの部屋として使ってゐた部屋を主に同居人用の部屋とした。これでそれぞれはお互ひに干渉すること無く、好きな時に起きて好きな時に寝ることが無理なく出来る体制が整った。台所、居間、浴室、押入、玄関は共用である。27年前に日本から持って来た自分用の机は小さいが、それでもこれまでの窮屈さから解放されて、その気になればラジオ体操も出来る様な広い空間をひとりで使はせて貰へることになった。方丈記を書いた鴨長明の時代にはラジオ体操も無かったが、人が住むのにその室内でラジオ体操が出来るほどの広さがあるかどうかはひとつの目安ではないかと僕は思ってゐる。もし部屋が狭ければ家具を減らすべきと思ふ。それでスピーカーはコンパクトなBluetooth。居心地満点である。同居人は同居人でやはり喜んでゐる。思へば、定年退職して以来、一番やりたかったことがこれまで漠然としてゐたが、少しずつ形に表はれつつあるのを感じる。