昔の日記に思ふこと1

土 旧暦 2月1日 友引 辛未 五黄土星 新月 Albin Elvira V9 23761日目

人の性格は、本人の心がけ次第でいかやうにも変はりうるものであると、かなり若い時から信じてゐた。自分が何かにチャレンジしたければ、やってみれば良いだけの話ではないかとも思ってゐた。新しい自分を作って行くことに挑戦できることは若者の特権であるとも思ってゐた。だが、一方で、「三つ子の魂百まで」といふ言葉もある。生まれながらにして持ち合はせた性格も確かにあるやうだ。先月まで何回かに分けて57年前の絵日記を写しとって公開してみたが、その作業のうちにその様なことを思った。日記にはその日あったことがただ書き留められてゐるだけであるが、その中に、不思議と何か、自分の生まれながらの性格が表れてゐる様な気がして、その分、むろん嫌な感じもあったが、自分を見つめ直すひとつのきっかけになった。文章といふものは、たとへ子供のものであっても、何かが表れてしまふものらしい。隠しきれずに表れてしまふものがある。だから恐ろしい気もした。