未来の夢

金 旧暦 12月17日 仏滅 戊子 七赤金星 Anton Tony V3 23718日目

自動車が自動運転される時代はもうそこまで来てゐるらしい。多分、運転席に座った時、自宅、とか職場とか口で命令すれば目的地まで安全に運んでくれるのであらう。かうなると、タクシー会社は存続するであらうが、運転手は失業する。学校へ行けば殆どの授業を機械で学ぶやうになってゐて、先生の数も減るだらう。先生も失業する。野菜や魚など、1次産業の生産も工場でロボットがやってしまふ。農家も失業する。スマートグリッドが発達し、かつて原子力発電所で活気のあった町はすべてさびれてしまふ。家に居て欲しいものを機械で注文すればすぐに無人ヘリコプターが商品を運んで来る。もっとそれが進むと、世の中のあらゆる生産を機械が行ひ、人間は消費だけを受け持つやうになる。昔はなりたい職業と言へばパイロットとか答へる子供が居たが、飛行機も機械が操縦するのでなりたくてもなれない。管制官も要らないから失業する。かつて職人芸で生計を立ててゐた人たちもロボットの腕にはかなはない。かうして、なることのできる職業の種類は次第に狭められ、世の中には失業者があふれる。ただ、スポーツ選手、芸術家、音楽家、画家、彫刻家、作家、詩人だけが生き残る。生活にかへられないから、素人でも必死に下手な詩を書いてブログで発表する。しかし、誰も見てくれる人は居ない。市役所で転入届を出さうとしたら試験があって、与へられた課題に対して3分以内で優れた詩を書けなければ、お金があっても市民権がもらえない。もしかすると、小説を創作するロボットも現れて、今年の芥川賞はどこそこのロボットの書いたものに決まった、とか発表されるかも分からない、、、。未来は果たしてバラ色なのだらうか。