鹿児島メガソーラー発電所と桜島

日 旧暦 12月12日 大安 癸未 二黒土星 Frideborg Fridolf V2 23714日目

去年の暮れに、国内最大級の太陽光発電所が鹿児島で稼働を始めた。活用されずにゐた旧造船所用地が転用されたとのことである。まずはめでたいニュースだと思ったが、地図を見ると、その発電所は鹿児島湾をはさんで目と鼻の先に桜島がある。もしも、桜島が噴火したら発電用パネルはその火山灰に覆はれて発電できなくなるのではないか、10日で噴火が収まるとしても、それから後に再度使ふことができるやうになるものだらうかと思った。しかも、桜島はこのところ4年連続で爆発的噴火年間800回を超えてゐる。昨年8月には噴煙が5000メートルに達したことも記憶に新しい。そんなことは先刻承知の上でメガソーラーの建設が進んだのであらう。もし被害を受けることがあっても、原子力発電所ではないから住民を避難させなくても良い。が、もう少し別の場所でも良かったのではないかといふ気もする。今日のNHKニュースでは桜島大噴火が起きた場合には、火山灰影響は全国に及ぶと出てゐた。さうなると、各地の空港は閉鎖されて空の便は麻痺する。そんな規模になれば、メガソーラー発電所がどこにあっても同じかもしれない。が、全国的に電力が不足する事態に陥るのではないかと思ふ。2010年にアイスランドで火山噴火が起きた時はヨーロッパの空港が1週間閉鎖されて、僕も日本からスウェーデンに帰る時に東京で足止めを食らった。いつでも行き来できると思ってゐた日本とヨーロッパはほんのちょっとしたことで遠い地球の裏側になってしまふことを思ひ知らされた。