20年前には無かった風景

月 旧暦 5月9日 先勝 甲寅 九紫火星 上弦 Torborg Torvald V25 23505日目

町の商店街をお昼に通ってみたら、夏の日差しの中、若い人たちで賑わっていたが、20年前には見かけることの無かった風景を見た。街頭に座り込んで前に皿を置き、そこへ通行人がお金を恵んでくれるのを待っているのである。この頃、スウェーデンでもこういう風景を見かけるようになった。福祉の国のイメージにはそぐわない気がする。この人たちはどこから来ているのか良く分からないが、ちゃんとした滞在証明書を持っているのかなと思う。EUに加盟して、国の間で人の出入りの比較的自由になった今では、グローバル化が進み、スウェーデンらしさが薄れているようにも思う。締め出してしまえばそれで問題が解決するわけではないが、かといって移動してくるすべての人に等しく救いの手を差し伸べることも不可能だろうと思う。世界の人口はこれからますます増えて、80億とか100億とかのオーダーに達するらしい。やっぱり貧困層が拡大するのだろうし、食糧不足、水不足、電力不足が迫っていると思う。人口が増えれば経済は成長するだろうが、地球はどこまで持ちこたえるだろうか。地球のあちこちに起きる大自然災害の頻発は、地球が人類に対して発している警鐘なのかもしれない。