iOSのカレンダー

月 旧暦 11月12日 仏滅 己未 五黄土星 Eva Julafton V52 23330日目

iPad, iPhone, iPod touch などに使われているOSは iOS と呼ばれ、現在の最新バージョンは6.0.1である。どんなOSにもカレンダーの機能はあるが、大抵のOSは西暦だけで処理している。ところがiOSには西暦というか、いわゆるグレゴリオ暦(Gregoriansk)の他に、和暦(Japansk)、タイ仏暦(Buddistisk)の3種類から選んで表示ができるようになっている。そんなこと出来たって、現実には西暦しか使わないのだからあってもなくても大差ないではないかと考える人も多いだろう。でも、世界中で使われるiOSに共通して、和暦、タイ仏暦をも選ぶことができるようになっているのは、特に日本人、タイ人にとってうれしいサービスではないかと僕は思ってしまう。そのようなさりげない配慮の中に、Appleに息づくであろう寛容の精神の発露を見る思いがすると言うと、ちょっとほめ過ぎだろうか。早速、和暦を選ぶとどのようになるかをやってみた。昭和は1926年12月25日から1989年1月7日までを言うのであるが、日めくりをするとそれはその通りに出てくる。日本が太陽暦を導入する前の暦でもグレゴリオ暦であったとした場合どうなるかを出しているのだと思う。例えば元治元年2月20日の前日は、文久4年2月19日と出てくる。本当はその日付は昔の暦での日付であってグレゴリオ暦では3月27日になるらしいのだが、これは僕らの現代の日常にとってはこういうやり方で十分だと思う。うんと遡って大化の改新に始まる年号の歴史以前の年代をどうやって表示するのだろうと気になるところである。早速カレンダーを昔へ昔へとめくっていくと、645年が大化1年、644年は大化0年、643年は大化-1年という風になっていて、そうか、と思わず唸ってしまった。やはり神武天皇即位の時代までiOSのカレンダーを延長させるのは無理があるが、これはなかなか面白い表記による解決法であると思った。世界の人口の構成から言うとイスラム暦や中国の暦なども入っていても良いのではないかと思うが、グレゴリオ暦との対応が取りにくいのかもしれない。中国では隋、唐、宋、明、清など、中原に新しい国家が興っては亡びていくので、日本のような万世一系の暦で記述できないのであろうとも思う。ちなみに、unix などでは1582年のカレンダーを表示させると10月4日の翌日が確か10月15日と表示されていてそこでユリウス暦からグレゴリオ暦に移行した様子が分かるようになっていたような記憶がある。ところがiOSには日付のとびが無い様で、グレゴリオ暦が開発され、適用された以前の日付もグレゴリオ暦によって表示させているようである。それによると、西暦元年1月1日は月曜日である。そこがカレンダーの始まりかなと思っていたが、さらに昔へ遡ると紀元前のカレンダーもどんどん表示して来る。紀元前1010年までは遡ってみたが、トントンと指でタップするのが疲れたので途中でやめた。iOSのカレンダーに表示される太初はいつなのだろう。オペレーションに対してインターラクティブに答えを出しているのかもしれない。