春の浴場

金 旧暦3月9日 大安 庚寅 六白金星 Holger Holmfrid V13 23061日目

長逗留している宿泊設備には大きなお風呂がある。なるべく朝晩入浴するようにしている。自由時間を殆ど持つことのできない最近は、これだけが憩いの時となった。大きなお風呂にぽつんとひとり入ることも多かったのだが、ここしばらくは団体客でにぎわう日が続いた。そういえば春休みで、どこかの大学や高校の運動部学生たちの合宿であったのだ。それで風呂場も毎日混んでいた。大きな声で話すものあり、歌を歌うものあり、ざんぶと勢いよく浴槽に飛び込むものありで、なかなかの活気があった。こういう人たちを見ていると、人をいきなり切りつけるとか、コンビニ強盗とか、その他日常茶飯事になってしまった変な犯罪に満ちた現代の世相が何かよその国の話のようにも思われるのだった。久しぶりに浮かんだ歌を一首書き添えておこう。

薄く濃き 背中並べる 若人の 汗はねかえる 春の浴場